ポートボール・ミニバスの撮影テクニック

ふじたです。
子ども会でのポートボール(ミニバス)ソフトボールの大会が各地で行われているようです。
ぼくの住んでいる堺市でも先週は校区の予選会が行われ、再来週は北区のブロック大会、8月1日は市の中央大会が行われます。
写真係になっているお父さん、お母さんには悩みの多い時期でもあります。
ソフトボールは、ちょっと腕に自信のあるお父さん(お母さん)ならうまく撮影される方はいらっしゃるかもしれませんが、ポートボールやミニバスケットはそうもいきません。
機材は一眼レフを持っているし、レンズも望遠レンズを持っているけど、思うように撮れないという方のために、少し解説します。
ハード面での留意点は次の5つです。
1)望遠レンズは35mm換算で300mm(APS-Cフォーマットで200mm)前後のレンズが撮りやすい。
2)絞りは解放近くを使う。絞りについての説明はこちら
3)露出モードはM(マニュアル)を使う。
4)ISO感度は1600以上を使う。
5)画像サイズは150~300万画素程度で、画質はBASIC(高圧縮低画質)を使う。こちらも参照
解説
1)カメラを買う時に運動会などを撮るつもりなら70~200mmという望遠レンズを買われたはずです。
そのレンズを、試合中はいつも望遠いっぱいで撮影してください。近づいてきたからといってレンズを引かないでそのまま顔のアップだけを撮ります。レンズを引くと、ボールを取り合っている集団全体をフレーミングに入れようとしてしまい、漠然とした写真になってしまいます。
ボールを取り合っている子どもたちを集団としてとらえずに、誰か一人だけを追いかけるようにしてください。
はじめのうちは状況を見せようと、全体を漠然と撮ってしまいがちになります。シュートを打つ子と、はたき、台、と全部を入れた写真にしたくなりますが、シュートを打っている子一人だけを撮りましょう。しかも、からだ全体を入れようとせずに表情を撮るつもりで十分に近づいた写真を撮りましょう。上半身だけでも、顔だけでも子どもの表情で状況は説明できます。
2)カメラボディーとセットでついてきたレンズは、たいてい解放置がF5.6程度でかなり暗いので解放のままで撮ります。ズームレンズではなく、固定焦点のレンズならF2.8などの明るいレンズがあります。これから買おうとしている人は、少し高いですけどオススメです。ズームを買っても結局一番望遠側と一番広角側の両端しか使わないので、望遠と広角の二本があれば事足ります。しかも明るさは2絞りぐらい違うので、ズームなら1/60secでしか撮れないところを、1/250secで撮れます。
3)体育館は、コートのどこにいてもあまり明るさが変わらないので、マニュアルで固定して撮影する事をお勧めします。体育館の窓や扉など外光の入ってくる方向を見極め、一番明るそうなところにたっている子をとりあえず一枚撮ってみてモニタで確認し、思ったより少し(1/3~1/2絞り)明るめでシャッタースピードを固定します。(絞りは解放です)
その位置から撮影する時は、そのままの状態で撮り続けます。天候が変わった時やポジションを変える時は、その都度もう一度同じ事をしてシャッタースピードを決めてください。
オートモードで撮影すると、背景の明るさによって子どもの顔が暗くなる場合があります。

上の二枚の写真は、マニュアルで撮っています。
オートだと左の写真はシルエットのようになります。
4)ISO感度はできるだけ高くしますが、あまり高いとノイズが出ます。どのぐらいの感度まであげるとノイズが出るかはカメラによって違いますので、事前にテストしてください。うちの小学校の体育館では、天気がよければISO1600で、F2.8なら1/500~1/1000程度で撮影できます。
5)撮影するデータサイズをできるだけ小さくして、連写します。最大の画像サイズで撮影していると、5~6枚撮ったら書き込みが終わるまでしばらく待たなければならない場合があります。シャッターチャンスを逃さないためにも、小さなサイズで撮りましょう。
ソフト面での留意点は、第一に子どもの表情を狙うつもりで撮影するという事です。
どの子にあげるつもりかを明確にして、一人だけをできるだけアップで撮ってください。
Studio CLIMB!-ポートボール
後ろ姿を撮っても、誰も喜びません。
第二にはたくさん枚数を撮るという事です。
ぼくの場合は3時間ほどで、3000枚も撮る時があります。
試合中はほとんどファインダーから目を離しません。
撮った写真は家に帰ってチェックし、半分以上は捨ててしまいます。
捨てる事を前提にたくさん撮っておきます。
あと、試合の前後の練習中やベンチでの笑顔は忘れずに撮っておきましょう。
やはり子どもは笑顔が一番かわいいですからね。
写真係の指導者の皆さん。
子どもたちのいい記念になるように、頑張ってたくさん撮ってくださいね。
で、どうしてもうまくいかない場合は、スタジオクライムにご相談下さい。
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地域のスポーツ活動や文化活動の発表会など、出張撮影もご相談下さい。

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