保育園への父親参加についての一考察
ふじたです。
クローバさんのブログで、保育園見学のチェックポイントの記事に、「送り迎えに父親が来ている比率」というのをコメントで提案しました。
うちの子たちが通っていた堺市の新金岡センター保育園では、父ちゃん率は朝の送迎は40%、夕方のお迎えは10%というところでしょうか。
うちの子たち、今はもう高校生なので十年以上も前の話ですけど。
クラスの父ちゃんの顔は全員知っていたので、かなりの参加率といえるでしょう。
どうやって父ちゃんを保育園に引きつけたか。
保育園の先生方が運動会前になると、お迎えにきているお父さんに声をかけ、「女手だけではできないわ~」とか言いながら、お父さんにいろいろと用事を言いつけるのです。
父ちゃんも「しょうがないなぁ~」と言いつつも、竹馬作りや登り棒作りにうれしそうに参加します。
おそらく、「これはお父さんに作ってもらう」というつもりで、最初から運動会準備のカリキュラムが組まれていたのではないかと思います。
保育園が父ちゃんをアテにする、これ大切です。
父母会も、「父ちゃんが保育参加すると、母ちゃんのみならず保育園も楽ができる」ということを理解していました。
父ちゃんが子どもの方を向いている家庭では、子どもの情緒が安定します。
落ち着いた子ども集団ができます。
よって保育園は楽をできます。
なので、お父ちゃんをいかに引き込むかということは父母会の重要課題でもありました。
一番効果的なのは「酒で釣る」ことです。
何かにつけて「父ちゃん会」と称する飲み会が開かれました。
運動会、子ども祭り、署名活動やバザーの後などの打ち上げや、忘年会、夏のビアガーデンコンパ、冬のキムチ鍋まで、まるで学生のコンパ気分で「父ちゃん会」は開かれていました。
そして、保育園の行事に参加するのは楽しいということが口コミで広がり、今まで参加したことのないお父ちゃんの参加が増える、といういいサイクルができていました。
長男のクラスでは、秋に開かれる地域の子ども祭りのステージでの出し物に、父ちゃん中心でよさこいソーランを披露しました。
そのために一ヶ月ほど、週に2回、夜の保育園に集まりみんなで練習しました。
保育園が理解を示し、練習のために施設を提供してくれました。
その後の父ちゃんたちの結束は強く、子どもが高三になった今でも年に2~3度の父ちゃん会を開いています。
そして、子どもが思春期にいろいろあった時も、父親集団で相談に乗ってもらい手助けをしてもらいました。
地域で発表の場があるとか、保育園が田んぼや畑を持っているなどという「仕掛け」があると、大人は集まりやすいと思います。
全国保育団体合同研究集会(合研)で、何度か「父親と保育の関わり」という分科会に出ましたが、どこの園でも「お酒」と「仕掛け」が、父親を引き出すと言う報告をされていました。
今思えば、保育園と父母会で、持ちつ持たれつで父ちゃんの輪を広げる活動を支援するということが大切だったのかなと思います。どちらかだけが頑張ってもなかなか進展しないと思います。
みなさんの園でも取り組みの参考にしてください。
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この投稿へのコメント
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ふじたさん、アイディアありがとうございます!
「お酒」と「仕掛け」ですね。
なるほど~!!
納得です。
父ちゃん会の結束力、とても素敵ですね。
子供だけでなく、父親の絆も育てられる場…
そんな保育園って、ほんとに貴重ですね。
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>クローバ@育休中さん
ご訪問ありがとうございます。
子どもたちの保育園時代、あの頃はよかったです~
大変なことも多いですけど、もう二度と帰れない時間を大切に楽しんでください。
ふじた